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いのちのスケッチ  ハニー

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いのちのスケッチ ハニー
※オプションで額装いたします。
size(mm):257×182 b5
materials:watercolor,coloredpencil,pastel,on paper

【イルカのハニーを忘れない】

2020年3月29日
犬吠埼マリンパークでイルカのハニーが亡くなった。
いや、殺された。
水族館、ショー、いのちを娯楽に利用し搾取するシステムによって。
そこに疑問を持たず、水族館に行き、水槽に閉じ込められたいのちを見て喜び、いのちに芸をさせるショーを楽しむ人たちによって。

2005年5月、大海原で自由に生きていたハニーは、太地町の追込み漁船により捕らえられました。
若い女性のイルカだったハニーは、水族館関係者によって調教しやすいと判断され、生捕りにされました。
若いメスが好まれる理由は水族館内で繁殖させるためでもあります。
残った仲間たちは、ショーには適さないとされ、食料になるために血の海の中で惨殺されました。

そして、犬吠埼マリンパークのタンクに閉じ込められました。
水は非常に汚く、緑色で、狭い、逃げ場のない地獄です 。
1年後、2006年6月26日、ハニーは息子のマリンを産みます。
捕獲される前に妊娠していた男の子でした。
狭いタンクでの、ハニーとマリンとビィーの3人での長い生活。
ビィーは1993年4月、長崎県壱岐から連れてこられた女性のイルカです。

そして、2016年、息子のマリンが、同じプールの中、多機能不全で死んでしまいます。
目の前で子どもを失う気持ちはどのようなものだったでしょう。

2017年の12月、遂にビィーが死んでしまいました。
死因は不明。
1993年から24年間、犬吠埼の狭いタンクの中だけで生き、死にました。

2018年1月、犬吠埼マリンパークは閉館しました。
ハニーは、背中に日焼けによると思われる痛々しい傷が多数できていたそうです。
傷ができる理由は、内部疾患から体内にガスがたまることで浮いてしまい、乾燥や日焼けにより体の表面が傷むためと思われています。
閉館した後、多くの人がイルカのハニーをサンクチュアリに移送してくださいと動きました。
しかしその願い、思いは叶わず、殺されました。
2020年3月29日、ようやく苦しく絶望的で、逃げ場のない虐待から、解放された。死によって。

死ぬことでしか脱け出せないのでしょうか?
自由に泳いでいた海から、無理矢理連れてこられ、芸を覚えさせられ、見せ物にされ、緑色の汚いプールで生涯を終えた。
人間がつくりだした、この悪循環から脱け出すには、死ぬしかないのでしょうか?

野生より、ご飯が定期的に食べられるから幸せだったかもしれない?
危険な自然より、安全?
動物園や水族館で生きるいのちたちに対して、幸せだったかもしれないと想像する気持ちがある人たち。
幸せではないかもしれないと想像する気持ちはありませんか?
その可能性は無視して、一方だけを信じるのは都合が良すぎます。

種の保存や、生態の研究、情操教育の為に必要?
水族館や動物園がその役割を果たしているでしょうか?
ショーの存在はどれに該当するのでしょうか?
狭い水槽や檻の中に閉じ込められ、芸をさせられ、無理矢理触れられる、そのような、いのちを見ることで、命の大切さを体感し、動物と共に生きることの大切さを再認識できるでしょうか?
野生動物や地球環境を守ろうと思えますか?
飼育員がどれだけ愛情を持っているかどうかは関係ありません。

もし、動物園や水族館に役割があるとしたら、野生動物が「人間によって」傷つけられた場合、野生では生きられない場合、保護して、終生飼育か野生に帰すまでのリハビリ施設、サンクチュアリとしてのみです。
娯楽施設、展示施設としての存続はやめていただきたいです。
もっと言えば、密猟や密漁などの行為をなくすことにこそ力をいれてほしい。
そして人間たちから自然環境を守ることが大切です。
増やしたり減らしたり、生態系の管理ができると思っているのは傲慢が過ぎます。
人間にできることは人間の行為に対してだけです。

水族館が好きだという人へ
あなたが見ているのは虐待です。
あなたの楽しみたい、見てみたい、知りたい、触りたい、癒やされたい、そんな気持ちが、いのちを殺しています。
これからも同じことが、別のイルカ、別の水生動物たちに起こり続けるでしょう。

イルカは母親を主体とする、社会的な結びつきの強い群れを形成します。
若いメスが深く潜れない子どもの面倒をみるなど、群れ全体で子育てをします。
捕獲されなければハニーは広い海で、成長したマリンと親子で暮らしていたかもしれません。
あるいはハニーがリーダーとなり、自分の群れ=家族を築いていたかもしれないのです。

イルカ猟への反対、水族館や動物園に行かない。
どうかそれだけでもお願いします。

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