いのちを描く旅する絵描き
私は少しでも、命の犠牲、搾取を減らしたいと考え、筆や動物性の原料を一切使用せずに制作している。
旅で出会う風景、人の営み、そこに息づく生命たち。
それらの、いのちの存在を通して、社会への疑問と世界への祝福を描いている。
自然とはただ在るものであり、そこに善悪や美醜、貴賤、利害は無い。
私たちが相反すると意味づけているものたちは、自然の中では、そんなこと関係なく曖昧に美しくまざり合っている。
私が描いた作品が、少しでも、この自然を表現できたらと思う。
美しき曖昧の中で確かに生きるいのちの存在を描き残したい。
命と命がまざり合い繋がっていくように。
私たちは搾取する形ではなく、全てのいのちと共存できるはずだ。
【私にとっての風景】
風景はすべて一期一会。
その瞬間、そこにしかない。
それは日々の中で出会う風景や人、生命もそうだが、旅で出会うものはそのかけがえのなさがより強まると感じる。
数え切れない命の積み重ねが、今、その姿を見せてくれる。
そこにしかないはずの風景は、そこにはない様々な命や環境が影響し合い、繋がり合い、まざり合い、そこに在る。
当たり前のように存在する奇跡。
その尊さ、かけがえのなさを描いている。
命の記録であり、感情の記憶なのだ。
いのちの存在を考えるきっかけになればと考えている。
少しでも
食べ残しがない
害虫駆除がない
害獣駆除がない
害鳥駆除がない
動物実験がない
外来種駆除がない
ペットショップがない
流通死がない
ブリーダーがいない
ロードキルがない
毛皮がない
殺処分がない
劣悪な環境に引き取る保護団体がない
下請け保護がない
二次レスキューがない
動物園がない
水族館がない
動物利用をするサーカスがない
競馬がない
闘牛がない
闘犬がない
闘鶏がない
過剰な森林伐採がない
放置された人工林がない
無計画な焼畑がない
標本がない
昆虫採集がない
剥製がない
雑草除去がない
ダウンがない
密漁がない
密猟がない
革がない
ポイ捨てがない
農薬がない
畜産がない
漁業がない
品評会がない
プランテーションがない
持続可能ではないパーム油がない
動物カフェがない
生活排水による汚染がない
海洋プラスチックがない
白砂糖がない
養殖がない
遺伝子組み換えがない
添加物がない
ゼラチンがない
養蜂家がいない
花屋がない
性搾取がない
破壊や保護、差別や理解、管理や制御のない
世界を目指して
考え続け、行動し続ける。
愛と祝福を心に、違和感と怒りと痛みを原動力に。